声 明 文

 平成23年3月11日に発生した未曾有の大震災の被災者の皆様に、心よりお見舞い申し上げますとともに、お亡くなりになられた方々に衷心より哀悼の意を表します。日本母体胎児医学会は今回の東北地方を襲った大震災に全面的な周産期医療面での協力を行うことを表明します。

 悲惨な状況の中で産まれてくる新しい命は、まさに復興の証です。日本母体胎児医学会は、新しい命を守るための専門家集団です。専門集団として以下のように支援することを表明します。

1.被災地からの詳細な情報を収集し、必要な人的援助を可能な限り
  行います。

2.もしも求められたものが私達ではかなえることができないもので
  あったならば、日本
母体胎児医学会からの要望として政府行政
  に伝えていきます。

3.出産する施設が機能しないのであれば、被災地域からの広域搬送
  を受けて、帰省分娩
等の妊婦も含めてリスクの有無を問わず積
  極的に受け入れます。

4.私達が声を上げることによって、厳しい環境の中で新しい命を守
  るために奮闘してい
る仲間達を勇気づけます。

 世界に冠たる日本の周産期医療の一翼を担う日本母体胎児医学会は総力をあげて被災者の皆様のために、新しい命を守るために一丸となって惜しみない支援を行います。被災された皆様、どうか希望を持ってください。やがて復興を遂げた被災地を笑顔で走り回ってくれる子ども達のために、昼夜を問わずがんばっている仲間達に心からの敬意を表します。私達日本母体胎児医学会は日本の子どもと母を全力で守ります。

日本母体胎児医学会

会長 川鰭市郎