会長ご挨拶

 

      

日本母体胎児医学会会長

増崎 英明

長崎大学産婦人科・教授


平成26年11月7日(金)、8日(土)に、長崎で「第37回日本母体胎児医学会学術集会」を開催致します。会場は長崎ハウステンボスです。そこで、ちょうど1年前にあたる平成2511月8日にハウステンボスを視察してきました。するとどうでしょう、ハウステンボスはまばゆいばかりにライトアップされていました(写真を参照してください)。11月初旬の長崎は、寒くなるにはまだ早いのですが、ぼちぼち紅葉が始まる時期で、海辺の風がたいへん心地よく感じられました。

来年の学会テーマは「形態と機能」としました。日本母体胎児学会の本の柱ともいえる超音波検査と胎児心拍モニターは、まさに「形態と機能」です。胎児形態と胎児機能は密接に関連しながら発生・発達するわけですが、形態診断が超音波検査やMRI等の画像診断の発展によって急速に進歩したのに比べて、機能診断については残念なことに未だ隔靴掻痒の感があります。「機能」という言葉の内包する広がりが、「形態」という文言に比して随分と大きいことが問題なのかも知れません。分子遺伝学的な胎児情報が蓄積されつつある現在、胎児を新たな視点から見直すこともできるのではないか、そういう思いもあって「形態と機能」というテーマを選んだ経緯があります。超音波診断と胎児心拍モニターのみでなく、新しい次世代の情報を本学会から発信できることを期待しています。

ハウステンボスは長崎空港や長崎駅からのアクセスがいまひとつ良くないのですが、いったん会場に入られたら、外に出たいという気にはなりませんからご安心ください。参加いただく皆様に満足していただけるように、教室員一同、一丸となって準備中です。

なお、第17回胎児遺伝子診断研究会および第4回日台韓母体胎児シンポジウムを同時に同会場で併催致します。いずれの学会・研究会についても、みなさま全員が参加可能なシステムで運営しますので、参加いただいた方々には「形態と機能」の最先端を経験していただけることと思います。大勢の皆様の参加をお待ち申し上げます